Clásicos japoneses con furigana
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ずいひつ しほんたいへいき
随筆 私本太平記
吉川 英治
Lee 随筆 私本太平記 (ずいひつ しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 56.947 caracteres · 114 pantallas
ただ気がすむまでの精進をしているつもりなのである。読者のうちには毎日の新聞を切り抜き綴込みとして保存しておられる方もあると聞くので、ご不審を感じるさいもあろうかと、うちあけてお断わりとご諒恕をねがっておく。
うちあけて、といえば社の出版局から愛読者カードで「著者へ何を訊きたいか」というアンケートを出し、諸兄姉のお手をわずらわしたようである。それのご返信数百枚にのぼるものを編集の手をへて私も拝見した。そして感激した。じつによくこまかに、また熱心にお読みいただいていることを、じかに知った。
お訊ねのうちでもっとも多かったのは、史実とフィクションとの交織の問題だった。どれが作家の空想によって創られた人物か、うちあけたところを知りたいとする読者もおられる。またもっと端的に「私本太平記は史実と空想と半々ぐらいか」というのもあった。
批評家のあいだでも、まま歴史小説論などが爼上にされるさいは、よくこれに類した話題が出る。だが作家にもよるし、題材の扱いにもよることである。一概にいえる問題ではない。だが私のばあい、また「私本太平記」にかぎっていえば、これには、新聞小説でありつつも能うかぎりな史実を踏襲してゆきたいとおもっているし、これまでもその点はずいぶん稿外の時間と労をついやしてきた。