Clásicos japoneses con furigana
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ずいひつ しほんたいへいき
随筆 私本太平記
吉川 英治
Lee 随筆 私本太平記 (ずいひつ しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 56.947 caracteres · 114 pantallas
その二十二
大衆文学という仕事では純文学と自認し安住する人にはちょっと分ってもらえない実社会面への顧慮やつらさがどうしてもここにおこる。
ちょうどよいきりめなので次回から「帖」を
湊川帖
ということにする。
洛中でやぶれた尊氏が、九州落ちとなって、やがて捲土重来、湊川で正成とまみえるまでをその帖で書く。とくにこの問題の人の結論を私は私なりに書いてみたいとおもっている。(三五・一一・一二)
その二十二
新春。まずはお目出度う。
生活を芸術する正月。
むかしの日本人はあたまがよかったような気がする。現代人もよく遊びよく働き、生活をエンジョイすることで負けはとらないが、それは「愉しみある所に愉しむ」程度につきている。けれどむかしの日本人は正月の暮し方などを観ても
愉しみある所に
愉しみ
愉しみなき所にも
愉しむ
という何か今日よりも幅の大きい豊かな人生設計を心にもっていたと思う。唯物社会では通用しないことだといえばそれまでだが、三ヵ日だけでもちょっとこんな心境に身を暢ばしてみるのも悪くない遊びではあるまいか。
迂作、私本太平記もいつかまる三年に入りかけている。「小説の読者は、小説を読んでいると思いながら実は自分を読んでいるもの」