Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
ずいひつ しほんたいへいき
随筆 私本太平記
吉川 英治
Lee 随筆 私本太平記 (ずいひつ しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 56.947 caracteres · 114 pantallas
へ移るが、新聞小説の日課を、あらためてこれはたいへんだぞと思った。前に経験した新・平家物語にくらべると、まだ週刊誌誌上での二十回分程度しか書いていない量である。――ずいぶん書いてきたような長途の感を覚えたが。
「菊水帖」は、菊水帖から新たに読み初められても、さしつかえないものになるつもりである。
意図としてでなく構成上、次の「××帖」も同様に、一帖一段落でゆくつもりなのだ。「いッたい、太平記のどの辺まで書く御予定なんですか」ともよく人にきかれるが、それも「――行けるところまで」というのが私のたてまえである。読者が飽いたらすぐやめる。
「あしかが帖」での、高氏、道誉、藤夜叉、高時、ほか傍系の人物も、やがてみな菊水帖の登場人物となろう。読者には、草心尼や覚一など、実在の人か否か、その辺が気がかりらしいが、覚一は実在の人である。ただ、足利高氏の甥か従兄弟かには確証がない。――ないままに私はいとことして書いた。
従来、将軍足利尊氏の縁者に、そんな変った盲人があったことなどちッとも注意されなかった。だが覚一は後年、明石に住んで“明石ノ検校”といわれ、後醍醐、光厳、後村上、光明の諸帝も彼の平家琵琶を愛された。