Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(一)

吉川 英治

Lee 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 231.525 caracteres · 463 pantallas

Aozora Bunko

「なんとも……」

「うわさの通り吉岡の伜どもは、あまり出来がよくないとみえる」

「綿屋で会いました。あそこに、伊勢詣りの戻りとかで滞在中の伝七郎という人、やはり人品がおもしろうございませぬ」

「そうじゃろう、吉岡も先代の拳法という人間は相当なものだった。伊勢殿とともに、入洛の折は、二、三度会うて、酒など酌み交わしたこともある。――が、近ごろはとんと零落の様子、その息子とあるがゆえに、見くびって、門前ばらいも済まぬ、というて、気負うている若い小せがれに、試合を挑まれて、柳生家が叩いて帰しても始まらぬ」

「伝七郎とかいう者、なかなか自信があるらしゅうございます。強って、来るというのですから、私でも、あしらってつかわしましょうか」

「いや、止せ止せ。名家の子というものは、自尊心がつよくて、ひがみやすい。打ち叩いて帰したら、ろくなことをいい触らしはせん。わしなどは、超然じゃが、宗矩や利厳のためにならぬ」

「では如何いたしましょうか」

「やはり、ものやわらかに、名家の子らしゅう扱って、あやして帰すに如くはない。……そうじゃ、男どもの使者ではかどが立つ」

お通のすがたを振向いて、