Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lee 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 40.068 caracteres · 81 pantallas

Aozora Bunko

十二月九日

十二月十日

雪野の上の憂鬱に美しい夕映を見た。日は早く沈むが、残光がいつまでも見えた。

午後八時マンチュリヤの税関、ここでモスクワタイムというのになる。六時間たすなり。

日本人同車に三人男、一人フランスへゆく絹商、ドイツへゆく製鋼会社の男、イギリスへゆく製麻。次の車に、ノヴォシビリスク領事館の書記生とそのつれの女。

十二月九日(金曜)

○シベリアの家、赤茶色の羽目に黄色いふちどりをした木造の家。

○これからモスクワ時間というので、昨夜、六時間急に時計進み、皆寝坊して、変な工合に一日を過す。

チタへつく午前十時頃、ブフェット〔軽食堂〕でハム、ピローシュカ〔あげパン〕、パンその他買う。

チタへつく前、凍った河を道にして、乾草をつんだ馬橇が十数台並んで通るのを見た。

○所謂プラットフォームなし。野天。

○この辺の汽車、二点打って間もなくいきなり汽笛がなって出発する。うっかりするとおいてかれる。

十二月十日(土曜)

昨夜深更よりバイカル湖、殆ど半日湖の周囲をゆく。未だ凍らず、浅い林の彼方に見える。

午後一時頃イルクーツク着、ステーションでゴリキーの近作の出て居るロマン・ガゼートを買う。