Clásicos japoneses con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lee 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.
N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 40.068 caracteres · 81 pantallas
十二月十五日
丘陵の起伏あるところへ彼方の森林帯からかけ出して来て汽車を見て居るような樅の木沢山あって可愛ゆし。暗くなってから(午後六時)ウヤートカに着いた。そこでは荒物屋のような店三四軒出て居て、この地方の樺で作った煙草入れ、マッチ台、ペン入れなど売って居た。となりの人チェスを買った。三円五十銭。
○食堂のボーイ、若い方ピノチヨの鼻のような顔つきの、右頬の下に痣があってそこに長い髭をそよそよさせて居る男。年とった方は、カラマゾフ兄弟の中のスメルジャコフ的額つき。こっちのワゴンのボーイの一人は羆。
○雪が降っても木を切って居る男達アリ、生活それだけ楽なのなり。
十二月十五日(木曜)
モスクワ着は朝九時幾分かのところ、五時間おくれた。二時頃つくのかと思ったら、更に五時頃だと云う。そのつもりで居たら、四時頃急に着いた。車窓をたたき、アストラハン帽をかぶった秋田氏、鳴海さんという人と一緒に出迎えて呉れた。車のボーイ、湯やシーツのために二十四留よこせと云い、やがて隣の男連と談判したら十二留に減った。が我々女ばかりからそんなにとるのは不合理故、朴という日本語をはなす案内人にきいたら、ティプだけでよしとのこと。