Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lee 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 306.118 caracteres · 613 pantallas

Aozora Bunko

という希望は、誰よりも頼朝の信念にあった。今が初めての荊棘の道ではない。これが最後かと思う一歩前が、実は、次への悠久な道へ出る暁闇の堺であったことを、幼年の頃から幾度も身に訓えられていたからである。

「ぜひ、最後までは、御供を」

と、それは、ここにいる者のすべての希いだったが、頼朝も、他日を期して別れてくれと云い渡したので、人々は、やがて散々に、思い思いに、落ちて行くしかなかった。

頼朝、実平だけを残して、あらましは皆、落ちのびて行った頃、乱軍の中で見失った飯田五郎が、息喘いて、追いついて来た。

「数珠を拾いました。このお数珠は、殿のではございませぬか」

見れば、自分の落した物なので、頼朝は、非常に欣んだ。その飯田五郎も、泣いて供を願ったが、

「きょうが最後ではない。ふたたび旗を見たら来い」

と、頼朝は諭して、無理に追いやった。なぜか、その五郎を追いやるのが、誰よりも辛い心地がした。

一方、頼朝に迷れた時政父子は、道を違えて、箱根路から湯坂を越え、甲斐のほうへ落ちようと志したが、三男三郎は、土肥山から早川へ来る途中、伊東祐親入道の兵に囲まれて討死し、同行の工藤介茂光は、老人なので、精がきれたか、