Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lee 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 306.118 caracteres · 613 pantallas

Aozora Bunko

論功行賞の折、行家様へは領地をやらなかったとかで、鎌倉殿を見かぎって、木曾殿のほうへ奔ってしまったとやら」

「……何でもない! そんな小さい私事はみな塵芥だ。世を建直す大きな波へ浮び沈む塵芥よ。……目をくれている要もない」

「まだ仰っしゃるか、九郎様。――あなたも今に、その塵芥のひとつと見なされますぞよ」

「…………」

「悪いことは申しません。臍を固めてお置きなさい。元々、諸国の源氏は、鎌倉殿を中心に、一体として起ったかというに、決してそうではありません。――ただ春が来たので大地が芽を出しただけです。源三位頼政殿も、十郎行家殿も、木曾殿も、鎌倉殿とは根はべつに生えたもので、何の一致もありますまい」

「離せっ」

義経は、いきなり彼の手を袂から払って、

「根はひとつだ! そちのような商人には、武士の心根はわからぬ。義経は鎌倉へ、利を占めに駈けつけて来たのではない。死に場所をこそ求めに来たのだ。いかに、この身をよく死なばやと……」

云いすてると、義経は、蝉のごとく、木の間の小道を駈け去っていた。

栄華散落

一

それから、わずか二年め。

養和の年号は、一年で更わったので、寿永二年になる。