Clásicos japoneses con furigana
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
Lee 照葉狂言 (てりはきょうげん) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 49.730 caracteres · 100 pantallas
夜の辻
一
哄と笑いて、左右より立懸り、小稲と重子と手と手を組みつつ、下より掬いて、足をからみて、われをば宙に舁いて乗せつ。手の空いたるが後前に、「て」「り」「は」の提灯ふりかざし、仮花道より練出して、
(お手々の手車に誰様乗せた。)
(若いお師匠様の婿様乗せた。)
(二階桟敷の坊ちゃん乗せた。)
と口々に唄いつれて舞台を横ぎり、花道にさしかかる。ものうければ下せとて、上にてあせるを許さばこそ。小稲はわが顔を仰向き見て、
「坊ちゃんも何ぞお唄いなさい。そうすると下してあげます。」
止むなく声あげてうたいたり。
(一夜源の助がまけたに借りた、)
(負けたかりたはいくらほど借りた。)
(金子が三両に小袖が七ツ、)
(七ツ七ツは十四じゃあないか。……)
しのぶは声を合せてうたいぬ。
(下谷一番伊達者でござる。)
(五両で帯を買うて三両で絎けて、)
(絎目々々に七房さげて。)
木戸の外には小親ハヤわれを待ちて、月を仰ぎて彳みたり。
夜の辻
一
頭巾着て肩掛引絡える小親が立姿、月下に斜なり。横向きて目迎えたれば衝と寄りぬ。立並べば手を取りて、
「寒いこと、ここへ。」
とて、左の袖下掻開きて、右手を添えて引入れし、肩掛のひだしとしとと重たくわが肩に懸りたり。