Clásicos japoneses con furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lee 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 140.106 caracteres · 283 pantallas
しかし一応のいいわけをし、頭をさげたあとは、もうけろっとして、人をくったことをいう兵六さんだった。彼はまるで、多少とも引き立ててやった後輩にでもいうような口調で、
「じゃあなにかね、斎木さんはまだ卒業できないんかね。」
それには答えず、苦笑している進君に代って安江は、
「何いってんですか兵六さん。あんたが罪なことをしたからさ。進君、泣いたんですよあのとき。安全だと思って預けた学資を全部あんたに持逃げされてさ。」
「はあ。」
と、手ごたえのない兵六さんに安江はたてつづけて、
「はあじゃないですよ。進君の家でも、あれは、あとが続かないお金だったそうですよ。だからかわいそうに、進君アルバイトばっかりして、人が一年のところを二年がかりなのよ。」
「じゃあ、落第ってことですかい。」
「そうですとも。今更恨むのも時効にかかってるみたいで、進君だってもうあきらめてはいましょうけどさ、あんたに少しでも何とかできるなら、何とかしてあげてくださいよ。」
「そういうわけで……」
安江はそのとぼけた様子をみるとはがゆさとおかしさで、口が軽くなるのを感じながら、
「まったくそういうわけですよ鷲さん。