Clásicos japoneses con furigana
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ちめいのけんきゅう
地名の研究
柳田 国男
Lee 地名の研究 (ちめいのけんきゅう) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 176.308 caracteres · 347 pantallas
五〇 多々羅という地名
内地でもタタラという地名には、あるいは右の信仰と関係があるかと思う伝説がある。たとえば上野邑楽郡多々良沼では、万寿二年宝日向なる者来たり、この沼の水鋳物に良しとて居を構え、蹈鞴を据え釜を鋳た。その趾を以前は字金糞と呼んだ。金糞が出たという(邑楽郡誌)。遠州榛原郡金谷宿の言伝えに、昔この地に住みし長者愛娘を某池の大蛇に取られ憤恨に堪えず、多くの蹈鞴師を呼び寄せて一時に銕を湯に熔かしてその池に注いだ(河村多賀造氏談)。琳聖太子が上陸したという周防の多々良浜を始め、この地名の水辺に多いのはあるいは竜神信仰と因があるのかも知れぬ。なおゲザイという語の由来並びにこの徒の歴史を明らかにしたら有益であろうが、まだこの部面は真暗だ。
五〇 多々羅という地名
自分は久しく東西の各府県にわたってタタラという地名があって、とりわけ山中に多いことを注意していたがいかに砂鉄の分布でもおおよそ限りのあるものであろうから、その起原をことごとく鍛工または鋳工の居住に帰するのは無理であろうと思うていた。しかし小此木氏の諸国刀鍛冶の話を聴くに及んでこれにもしかるべき仔細のあることを理解し、かくのごとき多数のタタラは必ずしも原料の所在でなくとも、工人の分散してその業を営んだためであって、しかも燃料または用水の関係及び場所の清浄を保つ必要等から