Clásicos japoneses con furigana
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だらくろん(ぞくだらくろん)
堕落論・日本文化私観 他二十二篇
Lee 堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (だらくろん(ぞくだらくろん)) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 84.198 caracteres · 171 pantallas
日本語のローマ字化を云々する人々があるけれども、あれはおかしい。「ワタクシ」と四字で書き得る仮名をWATAKUSHIと九文字で書かねばならぬ愚かしさを考えれば、その無意味有害な立論であること、すでに明らかな話である。日本語の発声法では、アルファベットのように子音と母音を別々にして組み立てるのは煩瑣でしかない。仮名は四十八文字でアルファベットは二十六文字でも、単に文字を覚える時の四十八が二十六に対する労力の差と、「ワタクシ」をWATAKUSHIと四文字を九文字に一生書きつづけねばならぬ労力の差とでは、余りにもその差が大きすぎるようである。
私の徒労に帰した速記法の一端を御披露に及ぶと、私は、たとえば「私」とか「デアル」という様な頻に現れる言葉を一字の記号にした。「デアル」の未来形は記号の上へ点を打ち、過去形は下へ点を打った。こうすると、文字の数が百字以上になるけれども、百字を覚える労力も結果に於ては速力的だと思ったのである。私は私のシステムだけはかなり合理的なつもりでいたのであったが、その効果を実績の上で実証するには私の根気が足らなかったのだ。私はそれを作家精神や情熱の貧しさと結びつけて一途に羞じ悲しんだこともあったが、持って生れたランダの性は仕方がないと諦めて、今では恬然としているのである。