Clásicos japoneses con furigana
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だらくろん(ぞくだらくろん)
堕落論・日本文化私観 他二十二篇
Lee 堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (だらくろん(ぞくだらくろん)) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 84.198 caracteres · 171 pantallas
歴史の必然などという妖怪じみた調味料をあみだして、料理の腕をふるう。生きてる奴の料理はいやだ、あんなものは煮ても焼いてもダメ、鑑賞に堪えん。調味料がきかない。
あまり自分勝手だよ、教祖の料理は。おまけにケッタイで、類のないような味だけれども、然し料理の根本は保守的であり、型、公式、常識そのものなのだ。
生きてる人間というものは、(実は死んだ人間でも、だから、つまり)人間というものは、自分でも何をしでかすか分らない、自分とは何物だか、それもてんで知りやしない、人間はせつないものだ、然し、ともかく生きようとする、何とか手探りででも何かましな物を探し縋りついて生きようという、せっぱつまれば全く何をやらかすか、自分ながらたよりない。疑りもする、信じもする、信じようとし思いこもうとし、体当り、遁走、まったく悪戦苦闘である。こんなにして、なぜ生きるんだ。文学とか哲学とか宗教とか、諸々の思想というものがそこから生れて育ってきたのだ。それはすべて生きるためのものなのだ。生きることにはあらゆる矛盾があり、不可決、不可解、てんで先が知れないからの悪戦苦闘の武器だかオモチャだか、ともかくそこでフリ廻さずにいられなくなった棒キレみたいなものの一つが文学だ。