Clásicos japoneses con furigana
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だらくろん(ぞくだらくろん)
堕落論・日本文化私観 他二十二篇
Lee 堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (だらくろん(ぞくだらくろん)) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 84.198 caracteres · 171 pantallas
人生とは銘々が銘々の手でつくるものだ。人間はこういうものだと諦めて、奥義にとじこもり悟りをひらくのは無難だが、そうはできない人間がある。「万事たのむべからず」こう見込んで出家遁世、よく見える目で徒然草を書くというのは落第生のやることで、人間は必ず死ぬ、どうせ死ぬものなら早く死んでしまえというようなことは成り立たない。恋は必ず破れる、女心男心は秋の空、必ず仇心が湧き起り、去年の恋は今年は色がさめるものだと分っていても、だから恋をするなとは言えないものだ。それをしなければ生きている意味がないようなもので、生きるということは全くバカげたことだけれども、ともかく力いっぱい生きてみるより仕方がない。
人生はつくるものだ。必然の姿などというものはない。歴史というお手本などは生きるためにはオソマツなお手本にすぎないもので、自分の心にきいてみるのが何よりのお手本なのである。仮面をぬぐ、裸の自分を見さだめ、そしてそこから踏み切る、型も先例も約束もありはせぬ、自分だけの独自の道を歩くのだ。自分の一生をこしらえて行くのだ。
小林にはもう人生をこしらえる情熱などというものはない。