Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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よあけのつじ

夜明けの辻

山本 周五郎

Lee 夜明けの辻 (よあけのつじ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 42.801 caracteres · 86 pantallas

Aozora Bunko

二の四

しかし道之進は今はっきりと相手の名をあげた。彼は、来るべき時が来たことを感じたからである。

「そうだ、おそらく彼であろう」

頼母は頷いた。

二の四

「いましがた、鬼鉾山から四人の死体が運ばれて来た。猟に出ていた功刀伊兵衛と、紙屋十郎兵衛、斎藤孫次郎の三名がみつけたのだ。悪いことに孫次郎は去年の春まで江戸勤番であったから、死んだ四人も見知っている。また七名のうち三人は、手傷を負ってどこかに潜んでいるようすだ」

「孫次郎を黙らせ、表沙汰にならぬよう始末をしませぬと、乗ぜられる口実になりますな」

「それで、そのもとに江戸へ立ってもらいたい」

「御方策がございますか」

「七人の者が当地へまいるについて、国許へは届出が出ておらぬ。これが唯一の材料だ。七人の者を脱藩私闘の名目で、処置してきてくれ」

「それは……大任でございます」

「そうしなくてはならん。ぜひそうしなくてはならんのだ。吉田玄蕃にはべつに書状を書くから、彼と談合してやってくれ」

「松原どのは一筋ならぬ人物、たやすくはまいるまいと存じますが、できるだけ押切って仕ります」

なお細々とした打合せを終って、立とうとした道之進はふと思出したように、