Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

ちぎりきぬ

契りきぬ

山本 周五郎

Lee 契りきぬ (ちぎりきぬ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 32.757 caracteres · 66 pantallas

Aozora Bunko

四の二

四の二

明くる年の六月下旬に子が生れた。

よく肥えた男の子で、主人の茂平が名づけ親になり、お七夜に鷹二郎と名をつけて祝ってくれた。――おなつは初めから茂平の身よりの者ということで、独り別格に扱われていたから、ほかの女中たちは反感もあったらしく、それまであまり寄りつかなかったが、子供が生れてからはよく来るようになった。

「まあ可愛いわねえ、縹緻よしだわ、ねえちょっと抱かせて」

「あたしに抱かせて、ねえいいわねなつさん、あたし赤ちゃんのお乳臭いの大好き、ね、大事にするからちょっとだけ抱かせてね」

代る代る来てはそんなふうに云い、あやしたり、頬ずりをしたり、抱きたがったりした。

乳は余るほど出た。おなつは肥立ちがよく、二十日めには起きて洗濯もし、帳つけや台所の手伝いなども、以前より元気にてきぱきやり始めた。――いねは子守りを雇ってくれたが、可笑しなことには少しもその子に守りをさせない、側へ寝かして置くか抱くか、いつも自分が赤児に附きっきりである。

「まるでおかみさん、孫ができたみたいね」

女中たちがそう云うばかりでなく、馴染の客からも「いつそんな孫ができたのか」