Clásicos japoneses con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lee 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 684.899 caracteres · 1374 pantallas
しかし時すでに薄暮。勝つには勝ったが、またもついに、宋江は取り逃がした。
城内は赤々と凱歌にかがやく篝火の晩を迎え、荘の本曲輪では一同、
「また一人、擒人がふえた」
と、酒壺を開いて、陣宴の歓に沸いていた。
祝朝奉もすこぶる上機嫌で、
「お客人の大手柄だわ」と言い、「――せがれども、合戦いらい、これで梁山泊の捕虜は幾人になったかの?」
と、酒の肴みたいに訊ねていた。
二男の祝虎が答えて言った。
「今日の捕虜、石秀という者を加えて、ちょうど七人になりますよ。――まず最初に捕まえたのが時遷、次に間諜の楊林、それから黄信、王矮虎、秦明、飛――どいつもこいつも梁山泊では一トかどなやつばかり」
「うむ、いずれみな、檻車に乗せて、開封東京の朝へ差立て、皇帝からお褒めをいただくわけだが、しかしそれまでは、傷物にしてはならん。大事にしておけよ」
「さよう、さよう。捕虜も見ばえをよくしておかなければいけませんな」と、相槌を打ったのは、客卓にいた孫立だった。
「――ご子息がた。あとは宋江を生け捕ることです。これに宋江が加えられれば、祝氏の三傑の名は都の大評判となりましょう。ところで、押送までの監視は、充分、お抜かりなくしてあるでしょうな」