Clásicos japoneses con furigana
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Lee 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) de 内田 魯庵 (うちだろあん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 215.401 caracteres · 427 pantallas
は紅葉の出世作であった。『色懺悔』以前、紅葉の奇才は既に認められていたが、世間の人気を一時に沸騰さしたのは『色懺悔』であった。欧化主義の反動が文学上にも及ぼして安価なシャボン臭い政治小説や人情小説が飽かれて来た時だったので、『色懺悔』というような濃艶な元禄情味を滴たらした書名が第一に人気に投じて、内容はさして勝れたものではなかったが、味淋と鰹節のコッテリした元禄張の文章味が読書界を沸騰さした。さしもに飛ぶ鳥を落す勢いの美妙斎の人気も一時にガタ落ちがして、紅葉露伴が取ってこれに代ったのは、畢竟欧化主義と国粋主義との勢力消長に原因しているので、強ち紅葉と美妙斎との芸術的優勝劣敗ではないのである。
先陣の紅葉が先ず花々しい勝名乗を挙げたので、『新著百種』は一足飛びに出版界の一枚看板となり、紅葉胸中の成竹は漸く熟してこの機を外さず硯友社の勢力展開の歩を進めた。第二篇の饗庭篁村の『掘出し物』は丁度新店の見世開きに隣家の老舗の番頭を傭って来たようなものであるが、続いて思案の『乙女心』、漣の『妹背貝』と、予定の如くに第三陣第四陣と順々に繰出して、盛んに軍容を整えて威武を張った。