Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

Lee 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) de 内田 魯庵 (うちだろあん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 215.401 caracteres · 427 pantallas

Aozora Bunko

六 漣山人

であった。紅葉の『色懺悔』は万朶の花が一時に咲匂うて馥郁たる花の香に息の塞るような感があったが、露伴の『風流仏』は千里漠々たる広野に彷徨して黄昏れる時、忽然薄靄を排して一大銀輪のヌッと出ずるを望むが如く、また千山万岳の重畳たる中に光明赫灼たる弥陀の山越を迎うる如き感を抱かしめた。硯友社員に非ざる露伴の『風流仏』を紹介したのは『新著百種』の最も大なる貢献であった。

六 漣山人

巌谷の伯父さんといったらドンナ山の中の児供でも知ってるが、漣山人では都会の中学生にも今では通用しない。独逸から帰って来てからの漣は出山の釈迦が成覚したように小説家たる過去を忘れてお伽噺の小波となってしまった。が、巌谷の伯父さんの出世作は『我楽多文庫』の創刊号から巻頭を飾った「五月鯉」であった。この「五月鯉」は後に『初紅葉』という題で単行本として出版されたが、『文章世界』に載せた小波の告白を待つまでもなく、甕江川田博士の令嬢に対する小波の幼き恋を描いたものであるのはその頃から誰も知っていた。

が、この同じ物語を延長した後談が紅葉の『金色夜叉』の藍本であるという説は知らないものがないほど広がってるが実は誣妄である。