Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
ほんしゅうおうだん つうかいとほりょこう
本州横断 痛快徒歩旅行
井沢 衣水
Lee 本州横断 痛快徒歩旅行 (ほんしゅうおうだん つうかいとほりょこう) de 井沢 衣水 (いざわいすい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 14.069 caracteres · 29 pantallas
▲ヒー、イズ、アクター
強風は例によって猛烈に吹く。雨が歇んだので未醒画伯戦場ヶ原の真中へ三脚を立て、悠々写生を初めたところが、折悪しく吹き捲くって来た一陣の烈風に、画板を吹っ飛ばされ、絵の具は躍り出す、いやはや大狼狽。せっかく計画して来た戦場ヶ原の写生もこれでおジャン。
右顧左眄、雄大無比なるこの高原の絶勝を眺めながら湯本へ着いたのが、もう日が暮れて大分間が経ってからである。先発宿定めの佐十さんが南摩ホテルで拒絶され、釜屋で門前払いを食い、ようやくにして佐野屋という変梃な家の二階と決まる。後から乗り込んだ吾々、至る処引張り回されて、薄汚い二階へ案内された時にはヤレヤレ。未醒君の発起で陰気な二階の一夜を怪談に更かす。
▲ヒー、イズ、アクター
十八日朝七時出発、快晴。今日は名にし負う金精峠である。殆んど直立せる断崖絶壁を登ること一里八丁、樵夫が連れて来た犬が莫迦に吠え付いて始未におえぬ。将軍の一喝、小牛大の猛犬忽ち縮み上がりて熊笹の間へ逃げ込んでしまった。六十の佐十さんは壮者を凌ぐ程の元気。脚の達者なことといったら比類なし。グングン荷物を担いだまま登る。
峠の頂上に達して振り返れば、屏風を立てたごとき山腹の路は赤くなって見える。