Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lee 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 306.118 caracteres · 613 pantallas

Aozora Bunko

「景廉、景廉。ふたりも来い」

ふいに、後ろを向いて呼ぶ。

堂の傍らにひかえていた加藤次景廉、佐々木盛綱、堀藤次親家――そう三名が、駈け寄って来て、

「何、ご用で」

と、ひざまずいて、頼朝の面を窺う。

頼朝は手に持っていた長刀を、景廉に授けながら語気つよく云った。

「まだ火の手の見えぬは、味方の苦戦とみえる。時移しては、大事は去る。ここはよい、わしの身などに護りはいらぬ。そちたちも駈けつけて加勢せよ。――この長刀に、山木兼隆の血を塗って来い」

「はっ」

三名は、頼朝のことばに、武者ぶるいを覚えながら突っ立った。――さらぬだに、こよいの初の戦に洩れて、疼々と腕をさすっていた折でもある。

――が、顧みて、

「でも、われわれ三名まで、ここを離れては」

と、頼朝の身を気づかうと、

「何を猶予っ。はやく行けっ」

と、かつて聞かないほどな癇高い声で一喝され、三名は、あっと云うなり道を駈け降りて、御所内の濠の吊橋を、飛ぶが如く、もう彼方へ急いでいた。

けれど。

三名が、いかに足の限り駈けても、まだ山之木郷までは到底、行き着いていまいと思われる頃に――青い月空の一方に、炎というよりは、夜明けの美しさに似た曙色の光がうっすら映し初めていた。