Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lee 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 307.889 caracteres · 618 pantallas

Aozora Bunko

しかしどうも、一向にとけなかった。

明くれば、その翌朝、課長は、警視庁へ出勤する道すがらも、バスの中で、いろいろ考えつづけたが、やはりとけなかった。

(近く地球のうえでは、暦がいらなくなる――とは、はてな)

出勤してみると、大江山課長は、或る別の事件で、急に目がまわるようないそがしさとなった。それがため、あれほど気になっていた老博士の謎だったが、いそがしさにまぎれて、忘れるともなく、忘れてしまった。

それは、一週間ほど、のちのことだった。

ふと、大江山課長は、蟻田博士がぶつけていったあの謎の言葉のことを、思いだした。

(はて、あれは、どこまで考えたのだったかなあ)

大江山課長は、それを思いだすのに、たいへん骨が折れた。それとともに、課長は、ふしぎな気持におそわれた。それは外でもない。あれほど、ぎゃんぎゃんやかましいことをいった蟻田博士が、その後うんともすんともいってこないことだった。

課長は、その日も時間がたつにしたがって、博士のことが気がかりになった。そこで彼は、部下の刑事をよびだした。

「おい、佐々。君、これからすぐ出かけて、蟻田博士がなにをしているか、様子をみてきてくれ」