Clásicos japoneses con furigana
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
Lee 照葉狂言 (てりはきょうげん) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 49.730 caracteres · 100 pantallas
「ああ。」
「楽屋に少し取込みが有ったものだから、一人にしておいて飛んだめに逢わせたこと。気が着いて、悪いことをしたと思って、急いで来て見るとああだもの。よくねえ、そして、あの方はお友達?」
「友達になれッていうのよ。」
「おや、そう。しない方が可いよ。可厭な人っちゃあない。それでもよく蒲団を敷かせないで下すッた。それは私ゃ嬉しいけれど、もしお前さん疵でも着けられちゃ大変だのに、どうして、なぜ敷かせてやらなかったの。」
「だッて、あんな汚い足をつけられると、この蒲団が可哀そうだもの。きれいだね、きれいな座蒲団、可愛んだねえ。」
真中を絞りて、胸に抱き、斜に頬を押当つるを、小親見て、慌しく、
「あら、そんな事をなすッちゃ、お前さんの顔に。まあ、勿体ない。」
とて白き掌もて拭う真似せり。
「あのほんとに、毎晩いらっしゃいよ。私もついあんな事を云ったんだから、あの人につけても、お前さんが毎晩来てくれなくッちゃ極が悪いわ。後生ですよ。その代り、この蒲団は、誰の手も触らせないでこうやって、」
二隅を折りて襟をば掻あけ、胸のあたりいと白きにその紅を推入れながら、
「こうやって、お守にしておくの。