Clásicos japoneses con furigana
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ぎゅうにくとばれいしょ
牛肉と馬鈴薯・酒中日記
国木田 独歩
Lee 牛肉と馬鈴薯・酒中日記 (ぎゅうにくとばれいしょ) de 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 54.018 caracteres · 109 pantallas
眼前にまざまざと今日の事が浮んで来る、見下した旦那の顔が判然出て来る、そしてテレ隠しに炭を手玉に取った時のことを思うと顔から火が出るように感じた。
「真実にどうしたんだろう」とお源は思わず叫んだ。そして徐々逆上気味になって来た。「もしか知れたらどうする」。「知れるものかあの旦那は性質が良いもの」。「性質の良いは当にならない」。「性質の善良のは魯鈍だ」。と促急込んで独問答をしていたが
「魯鈍だ、魯鈍だ、大魯鈍だ」と思わず又叫んで「フン何が知れるもんか」と添足した。そして布団から首を出して見ると日が暮れて入口の障子戸に月が射している。けれども起きて洋燈を点けようとも仕ないで、直ぐ首を引込て又た丸くなって了った。そこへ磯吉が帰って来た。
頭が割れるように痛むので寝たのだと聞いて磯は別に怒りもせず驚きもせず自分で燈を点け、薬罐が微温湯だから火鉢に炭を足し、水も汲みに行った。湯の沸騰るを待つ間は煙草をパクパク吹していたが
「どう痛むんだ」
返事がないので、磯は丸く凸起った布団を少時く熟と視ていたが
「オイどう痛むんだイ」
相変らず返事がないので磯は黙って了った。