Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

まけないおとこ

負けない男

佐々木 邦

Lee 負けない男 (まけないおとこ) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 98.799 caracteres · 202 pantallas

Aozora Bunko

○○新聞社の方が定りかけた晩、その悌四郎君の訪問に接した堀尾君は、

「丁度好かった。これから一寸お邪魔をしようと思っていたところだ」

と歓んで迎えた。

「何うだい? 形勢は」

「有望だよ。○○新聞社へ定りそうだ」

「ふうむ、それは宜かったね」

と悌四郎君は二階へ通って、

「新聞社とは気がつかなかった。これは性に合っているぜ」

と如何にも感心したように言った。

「何故?」

「あゝいうところは人の悪いのが揃っているんだからね」

「僕もその口かい?」

「ハッハヽヽ」

「ひどいぞ。こん畜生!」

と堀尾君は調子づいていた。

「確実かい? もう」

「大抵大丈夫だ。明日から出勤の積りで来いと言ったもの」

「主筆に会ったのかい?」

「いや、編輯長だ」

「大学の推薦かい?」

「いや、安藤先生から頼んで貰ったんだよ」

「安藤先生って、あの安藤さんかい?」

「うむ。実は昨日の晩も一昨日の晩も会ったんだよ」

と堀尾君は先生に叱られたことから推薦して貰ったことを、詳しく物語った。

「九段上なら近いじゃないか? 僕にも知らせてくれゝば宜かったに」

「その間がなかったんだ。一昨日の晩会った時は、直ぐ目と鼻の間だから、序に報告に廻ったろう? 帰ったら十一時さ。