Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lee 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 140.106 caracteres · 283 pantallas

Aozora Bunko

「なにか、ご用ですか?」

けろりとした様子は弱味をみせまいとする勝気さである。五十女の安江も押されぎみだった。しばらくその顔をみていたが、スーツには気がつかないふりで、

「そうね、ご用とおっしゃられますと、困りますがね、実はあなたの顔をみたとたんに『ご用』がひっこんじゃった。」

「お説教だったんですか。」

「…………」

「その覚悟できたんですけど。」

「そう、お説教されるおぼえがあるの。」

「おばさんの主観でゆけば、なくもありませんわ。」

「むつかしい言葉知ってるのね。『おばさんの主観』て、なんですか。」

「皮肉をおっしゃらないでください。ほんとのことでぶつかるつもりできたんですから。」

「そう。じゃあ一つのことだけいいましょうね。ね、あなたが出かけるたびに、家中の者が心配しなくちゃあならないってことについて、浜ちゃん、考えたことある?」

「いいえ。別に。」

「そう。でもね、こんな風におそかったりすると、心配なのよ。東京ってこわいですからね。おたがいに心配かけないようにってこと、約束してもらえないかしら。」

「それよりか、おたがいに心配しないことを約束した方がよくないでしょうか。