Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lee 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 140.106 caracteres · 283 pantallas

Aozora Bunko

」

ぷんとして浜子は引きさがった。それを追っかけて安江は、

「なんですか浜ちゃん。ぷんとするのだけ一人前なの。まねでもいいからすみませんぐらいおっしゃい。」

大きな声を出したとたんに、ガガーとブザーが鳴りひびいた。安江ははっとして、思わず居ずまいを直した。そしてふっとおかしくなった。きょうは大声を出すたびにブザーが鳴ると思ったからだ。それにしても、このブザーは心臓にこたえる。チリチリリンにとりかえねばと思いながら玄関に耳をすますと、

「ただいまア。」

という夏樹につづいて、兵六さんのさびた声で、

「上等の花がありましてな。柳も一しょにこうて来ましたわ。」

おどろいている安江の前へ、おもちゃを買ってもらって得意顔の夏樹につづいて、桃と柳を胸にかかえた兵六さんがにこにこ顔ですわった。

「まあ、兵六さん夏樹につきあってくだすったの。すみませんでしたね。」

仕方なくそうはいったものの、ゆっくりとオーバーをぬいでのゆうゆうとしたすわり具合から察して、安江はふと、ある不安を感じた。兵六さんが勘ちがいをしたか、それとも安江自身の思いちがいか、とにかく、さっき桃の花でも買って――といったのを、兵六さんは聞きちがえたのだろうか。