Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lee 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 140.106 caracteres · 283 pantallas

Aozora Bunko

おていさいながら第一声の用意はもうできた。すると兵六さんの空想は思いがけなくひらけて、もう目の前に三河屋と顔をつきあわせている。声まできこえる実感で、三河屋はいったのだ。

――あ、ちょうどいいや。そんならうちを手つだってくださいよ。小僧に暇をとられて、若い者がひとりで困っとるところでさあ――

兵六さんはきんきんとして出かけた。まったく空想ばかりでないことに気がついたからだ。三河屋では小僧が暇をとったので、若主人がひとりで配達をし、従って隠居が店番をせねばならず、遊びにもゆけないとこぼしていたのは事実だった。そこで小僧の代りをつとめながら隠居とむだ口をたたかわすのもおもしろかろうし、たまにはきき酒の楽しみもあろうというものだ――

「いらっしゃいまし。」

まだ敷居をまたがぬうちに声をかけられて兵六さんはとびあがった。かんかん照りの外からはいってゆくと、三河屋の奥は見とおしがつかなかったのだが、むかえたのは若いおかみさんである。

「なにをさしあげましょうか。」

あいそのよい笑顔に出あうと、兵六さんはたじたじとなり、

「ああ、みそを、百めほどもらいましょうかな、みそをな。