Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おばけのしょうたい

おばけの正体

井上 円了

Lisez おばけの正体 (おばけのしょうたい) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 74 925 caractères · 145 écrans

Aozora Bunko

第二四項 銀杏の化け物

学生はますます青くなり、食事もろくに食えずなりたれば、下宿屋中にて、だれの部屋に幽霊が来ると大評判になり、なかには短刀や棍棒を提げて、夜中ひそかにその室外をうかがう者さえあるに至りたれば、下宿屋にても、もしや書生に怪我でもありてはと、戸籍調べの巡査にこのことを話すと、「それは捨ておかれず。しかして髪は油がついているかどうか」とたずねられて、ナールとばかり女将が気が付いたから、女部屋に掛けてありし箒をあらためて見て大笑い。書生が毎朝起きて洗面に行った後に、下女が女部屋の箒を持って行ってすぐと掃除しおったから、いつの朝でも、その不潔下女の髪の毛が箒から落ちていたのであるとわかり、巡査も居合わしたる客も書生も腹を抱えて、下女ばかりがしたたかに戒められたということであるという。

書生すら神経を起こすとこのようであるから、婦人や無教育の人の、妖怪に迷わさるるは無理ならぬことである。

第二四項 銀杏の化け物

先年夏の夜、東京神田区東福田町、倉本某方の左手にある銀杏の大樹の下に毎夜年若き幽霊立ち現れて、なにごとか怨詛するさまものすごく、だれも見たり彼も出逢えりと言い触らし一時大評判となった。