Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lisez おばけの正体 (おばけのしょうたい) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 74 925 caractères · 145 écrans
第三二項 経をよむ古木
今は人々恐ろしさも忘れておもしろがり、毎夜数百人押しかけ行きはやしたつれば、怪物また図に乗りてか、盛んにうめき立つ。ために、泉蔵寺大門先には大道店さえ一、二軒できたる始末。村民は原因不明なるため、金甕のうなりなりとか、昔の墓地跡なれば亡霊の仕業なりなど、噂とりどりなりとぞ。
右のとおりであるが、新聞の方ではその原因不明なれども、余が熊本県来民町に至りしときにも、同所の大木が夜分になるとうめき出すとの評判があったから、その木を見に行った。別に洞穴の口も見えぬけれども、聞くところにては、数間高い所の大枝が分かれている間に朽ち穴があるとのことなれば、そこより鳥が入り来たりて、巣を作っているに相違ないと判決したことがある。これによって考うれば、新潟県の怪事も人の目には見えぬとも、その木の上の方に隠れたる朽ち穴があるに相違ないと思わる。よく樹の全部を調べてみたならば、必ず朽ち穴があって、ふくろうかみみずくがその中に住んでおったのであろう。
第三二項 経をよむ古木
今より十年前発行の『電報新聞』に、欅の怪音を発覚せし実験談を報告してあったから、これも参考のために一節だけを転載しておこう。