Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lisez ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) de 永井 隆 (ながいたかし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 107 351 caractères · 213 écrans
三人は押しつぶされたように黙りこんだ。私は何がなんだかわけもわからず、重い丸ぼうろの風呂敷包みが気になって気になって、この次にはいったい何を言い出されるかとびくびくした。
重い気分から抜け出したくてたまらぬもののように声を出したのは、会計のおばあさんだった。
「会長さん。それじゃあお子様のおみやげに丸ぼうろを少しおことづけいたしましょうね?」
「ええ、そうしてくださいな」
会計さんは苦しいガスの中から脱出したとでも言いたい走り方で町の方へ行ってしまった。
突然、会長さんと副会長さんとが、声高々と笑い出した。そして笑いのために足が動かなくなって立ち止まった。
私はポカンと風呂敷包みをぶらさげて立っていた。潮鳴りが、ザアッザアッと畑をこえて聞こえている。それはまるで聴診器で聞く心臓音のようだ。海の生物の心臓はみんないっしょに動いている。その幾万幾億とも数知れぬ心臓が一時に動くので、その心音が集まって、ザアッザアッと鳴っているのだなと思う。あのお茶を持ってきた海の乙女の心臓もあの周期で鼓動しているにちがいない。
「先生、うふふふふ。乙姫様はお気に入りました?」