Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lisez ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) de 永井 隆 (ながいたかし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 107 351 caractères · 213 écrans
スイート・ホーム
「時計は家の心臓だな」
妹は腕時計を見て針を二時五十分に合わせた。もう五分したら時計が鳴る。幼い日に聞きなれたあの音が……
「カヤノ、じっとして待っておいで、あの長い針が真上に向いたら鳴るんだよ。三つ鳴るんだよ。ね、ポン、ポン、ポン、と三つ……」
「三つ鳴ったらおやつね」
「これがカヤちゃんなの、まあ……おかあ──いや、おばさんがおやつに石見のネーブルをあげましょうね」
妹は涙ぐんだらしく、向こうむきになって背負い袋の中へそそくさと手を突っこんだ。
私とカヤノとは針の動きを見守り息をつめている。
スイート・ホーム
「ハロー、ドクター」
屋根の上にあたってプルダン神父の声がする。
「ホエヤー・イズ・ザ・ゲート・オブ・ユア・パレース?」
貴君の宮殿のご門はいずこぞ? とは大変だ。
「ヒヤ・ヒヤ」
私はあわてて中から板戸を開けた。占領軍将校の肩から下しか見えない。えり章で従軍司祭と知れた。もう一人は茶色のフランシスコ修道服を着たプルダン神父。二人とも首を屋根の上にのせているようだ。
「どうかおはいりください」と言ったら、二人入ると宮殿がパンクするでしょうと断わられ、私も外へ出る。