Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lisez 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 179 458 caractères · 363 écrans
水鬼の箒
張鴻業という人が秦淮へ行って、潘なにがしの家に寄寓していた。その房は河に面したところにあった。ある夏の夜に、張が起きて厠へゆくと、夜は三更を過ぎて、世間に人の声は絶えていたが、月は大きく明るいので、張は欄干によって暫くその月光を仰いでいると、たちまち水中に声あって、ひとりの人間のあたまが水の上に浮かみ出た。
「この夜ふけに泳ぐ奴があるのかしら」
不審に思いながら、月あかりに透かしみると、黒いからだの者が水中に立っていた。顔は眼も鼻も無いのっぺらぽうで、頸も動かない。さながら木偶の坊のようなものである。張はその怪物にむかって石を投げ付けると、彼はふたたび水の底に沈んでしまった。
事件は単にそれだけのことであったが、明くる日の午後、ひとりの男がその河のなかで溺死したという話を聞いて、さては昨夜の怪物は世にいう水鬼であったことを張は初めて覚った。
水鬼は命を索めるという諺があって、水に死んだ者のたましいは、その身代りを求めない以上は、いつまでも成仏できないのである。したがって、水鬼は誰かを水中に引き込んで、その命を取ろうとすると言い伝えられているが、眼のあたりに、その水鬼の姿を見たのは今が初めてであるので、張も今更のように怖ろしくなって、それを同宿の人びとに物語ると、そのなかに米あきんどがあって