Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 290 735 caractères · 566 écrans
馬属の最後に列なるが驢で、耳が長い故、和名ウサギウマといい、『清異録』に長耳公てふ異名を出す。その諸国での名を少し挙げると、英語でアッスまたドンキイ、ラテンでアシヌス、露語でオショール、独語でエセル、ヘブリウでチャモール(牡)アトン(牝)、アラブでカマール、トルコでヒマール、梵語でラーサブハ等だ。このもの頭大に体大きな割合に脚甚だ痩せ短いから、迅く行く能わず。その蹄の縁極めて鋭く、中底に窪みあり、滑りやすき地を行き、嶮岨な山腹を登るに任ゆ。これを概するに、荷を負う畜にもそれぞれ向々があって、馬は平原に宜しく、象は藪林に適し、砂漠に駱駝、山岡に驢がもっともよく役に立つ。驢は荷を負うて最粗い途を行くに、辛抱強くて疲れた気色を見せず。ニービュールが、アラビアで見た体大きくて、悍の善い驢は、旅行用に馬よりも優れば、したがって価も高い由。何方でも、通俗驢を愚鈍の標識のようにいえど、いわゆるその愚は及ぶべからずで、わざと痴けた風をして見せ、人を笑わすような滑稽智に富む由、ウッドは言った。メッカでは驢を愛育飼養するにもっとも力めたので、その驢甚だ賢くなり、よくその主の語を聞き分ける故、主もまた自分の食を廃しても驢に食を与うという。