Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こじょうのまひる
古城の真昼
野村 胡堂
Lisez 古城の真昼 (こじょうのまひる) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 644 caractères · 28 écrans
玉置の城というのは、築かれた時代が時代ですから、平場の城ではなく、山の中段を切り開いて、石を畳み水を繞らした要塞ですが、今は城池の影もなく、僅にその本丸、二の丸の跡を偲ぶばかり。それも数百年来の宝探しに荒し抜かれて、瓦の一枚一枚、石畳の一つ一つまで叩き割られ、城内一面大根畑のように掘り返されて居ります。
さて、そこで満場の紳士諸君、東京の埃の中に住んで、退屈という慢性病に悩まされて居るより、一番この玉置の城跡へ遠征を企てて、宝探しの手柄を競って見ようではありませんか。数百年間、数千の人が智恵を絞って、どうしても発見の出来なかった宝を我々の手で発見して、「無名倶楽部」を「有名倶楽部」と改称するのも、亦男子の本懐ではありませんか。
室の中は異常に緊張して、珍らしくシーンとして居ります。その様子を眺め廻した蜂屋文太郎、我意を得たりと言った調子で、
「重要な事を一つ言い落しました。城跡には一基の碑が建って五十語ほどの漢文が刻んでありますが、何分年数が経って、雨風に腐蝕されたために、満足に読み下すことが出来ません。これは彼方へ行ってから、銘々判読するとして、ここで申上げて置き度いのは、その中に『夏至の日の正午の刻』