Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
Lisez 吸血鬼 (きゅうけつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 190 554 caractères · 381 écrans
明智は肩の痛みに、仕方なくベッドに横たわったものの、まだあきらめ切れぬ体だ。
間もなく下の玄関から自動車が来たとの知らせ。恒川氏と小林少年とは、外套に片手を通しただけで、階段をかけ降りた。そして、二人を乗せた自動車は畑柳家へとフル・スピードで走り出した。
恒川警部と小林少年が、畑柳邸に着くと、真青になった三谷青年が、あわただしく出迎えて、一間に招じ入れた。
「丁度今明智君と事件について話し合っていた所です。明智君は、賊はまだ生きている、犯罪は落着したのでないと主張していましたが、それがこんなに早く裏書されようとは、実に意外でした」
恒川氏は、賊からの予告の手紙のこと、続いて当家から電話があったこと、明智はまだ外出できぬので、兎も角小林少年を同行してかけつけたことなどを、手短に語った。
「賊が、今日の事件を予告したとおっしゃるのですか」
三谷がいぶかしげにたずねる。
「そうです。その手紙を読んでいる所へ、申合わせたように、あなたからの電話でした」
「賊というのは、例の唇のない奴のことでしょうね」
「無論、あいつです。風船で逃げた奴は換玉だったと考える外はありません」