Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
Lisez 吸血鬼 (きゅうけつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 190 554 caractères · 381 écrans
じっとしていれば、棺桶と共に焼殺されてしまうのだ。生きながらの焦熱地獄の大苦悶を味わわねばならぬのだ。いとし子を抱た女の身で、これが堪え得ることであろうか。
といって、この思いもよらぬ災厄を逃れようと、呶鳴り立てて救いを求めたなら、忽ち警察の手に引渡されるは知れたこと。それでなくても下手人とにらまれているのに、この様な大それた逃亡を試みたとあっては、それが何よりも有力な自白となり、もうもうお仕置きはのがれられることでない。
アア恐ろしい。牢獄だ。絞首台だ。そして可愛い茂とも離れ離れ。この子は、みじめなみなし児だ。イヤ、そればかりではない。棺桶の秘密がバレたら、三谷さんも、重罪犯人を逃がしたかどで、重い刑罰を受けるは知れている。
「どうしよう。どうしよう」
じっとしていても、逃げ出しても、火あぶりでなければ絞首台だ。右しても左しても、行手には、ただ真暗な死があるばかりだ。
「茂ちゃん。お前、死ぬのは怖いかえ」
冷い頬と頬とを、ギュッと押しつけて、囁き声で、やさしく尋ねて見た。
「死ぬって、どうするの?」
その癖、大凡は知っていると見え、少年は、おびえた様に、小さい両手で、母の頸にしがみついて来た。