Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もぐら

土竜

佐左木 俊郎

Lisez 土竜 (もぐら) de 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 991 caractères · 21 écrans

Aozora Bunko

」

「なんだ? 巡査様だがもしせねえ。」

養吉は、雑草の中から伸びあがった。

「なんだど? 巡査様だど?」

その訊き方はちょっと狼狽ていた。同時に梅三爺の顔には、さっと不安の表情が流れたようであった。「市平が、何か悪ごどでもしたのであんめえがな?」と彼は思ったのであった。彼は、伜の市平のことについては、ただそればかりが気になっているのであった。

「巡査様、なにしに来たべな?」と、梅三爺は不安の中から繰り返した。

「白いズボンはいで、黒い服だげっとも……巡査様でねえがな?」

よしはぽかんと口をあけて、雑草をわけて近付いて来る白ズボンの人を、背伸びをして見極めようとした。蒼白い飴のような洟が、今にも口の中に垂れ込みそうであった。

眼鏡をかけた白ズボンの青年は、いよいよ梅三爺とは五六間程の距離になった。爺は、それが巡査でないことだけは判った。が、どうも役人らしいので、二度三度と、四度までも続けざまに頭を下げた。

「頭せえ下げて置けば、大概間違いはあんめえから……」という意識が、無意識のうちに彼の心に動いていたのであった。

「竜雄です。天王寺の竜雄です。」と、青年は名乗った。