Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

Lisez 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 314 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

土手へ鉄砲を置いた時に弥次郎兵衛ほどに小さかった姿が、巣口を向けた時は五月人形ほどになり、速い、速いと驚いた時は、もう眼の前へ人間並みの姿で現われています。

「まるで、飛んで来るようだ、こりゃ天狗だ、魔物だ」

さすがの二人が呆気にとられているうちに、眼の前を過ぎ去って、並木の彼方へ見えなくなってしまいます。

「驚いたなあ! 足の早い奴もあればあるものだ」

人相の悪いのが苦笑いをする。

しばらく無言で、二人は旅人が過ぎ去った方の路を、やはり木の葉の繁みから一心に見つめていたが、

「それ、来たぞ!」

「やあ、やあ」

金蔵は声と共に胴震いをはじめました。人相の悪いのは平気なもので、

「いいかい、金蔵、よく度胸を落着けろ、それ、前の奴が親爺で、後のが女だ、オヤオヤ、武士の見えぬのはおかしいぞ、とにかく、前の親爺をドンと一つ、いいか、あとはおれが引受ける」

申すまでもなく、二人が覘う当の的先を通りかかる前のは薬屋源太郎で、後のはお豊であります。

机竜之助は、どうしたか、まだ姿を見せない。そうだ、さっき通りかかった、あの足の早い旅人と行違いになって、何か間違いでも出来はしないか。