Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lisez 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 349 705 caractères · 678 écrans
「いいにゃ、そんなことじゃねえ」
「どうした」
「どうしたったって、鉄砲で人間がやられたのを、今日という今日、眼の前で見せられて、おりゃあ夕飯が食えなかったよ」
「そうか、何だってまた、人間が鉄砲で打たれちまったんだ」
「それがつまりお仕置よ。何か手癖が悪くて仲間の物を盗った奴があって、それが見つかったものだ。ふだんならば、何とかごまかしが利いたかも知れねえが、お代官がお調べの調練だ、なまぬるいことじゃ示しにならねえというようなわけで、そいつを原っぱの真中へ立たせて置いて、その組の農兵が三十人、銃先を揃えて、打ったというわけなんだ」
「そいつは事だ、うむ、泥棒こそしたが、もとはといえばみんな知った顔で、近所つき合いをしていた農兵のことだ、どうも敵を打つ分にはその気分になれるが、仲間を一人、前へ据えて置いて、それを打てと言われたんじゃ、みんな面を見合わせる」
「人情はそうしたものだが、打ちきれないでいる組の者を、お代官が目をむいて睨んで、貴様たち打てなけりゃ、みんな揃って立て、ほかの組に、貴様たちもろとも打たしてやる――とこう来たもんだから、二言はねえ、とうとう目かくしをして、原っぱの真中に押立てた奴を、三十人の同輩が銃先を揃えてうち殺してしまったものだ」