Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
Lisez 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 262 120 caractères · 516 écrans
「友造どん、あの時から、わしはお前を知っている」
こう言われた時に、米友が再び躍り上って、
「この野郎!」
と一喝しました。ここでこの野郎と言った意味はなんだかよくわかりませんが、今まで気のつかなかった疑問が、一時に解け出したような狼狽の仕方で、米友が、
「やい、起きてくれ、起きてくれ、ももんじいを煮て酒を飲ませるから、起きてくれ」
机竜之助は蒲団をかぶって、あちらを向いて寝ました。
ももんじいと酒とで、米友が誘惑を試みようとしても、起きる気色はありません。
「友造どん、甲府でやった辻斬も、このごろ出歩いてやる辻斬も、みんな拙者の仕業だ、あのとき以来、斬ろうとして斬り損ねたのは、お前ぐらいのものだ、このごろもどうかすると、お前を斬ってみたいとも思うが、お前がいないと世話をしてくれるものがないからな」
「冗談じゃない」
米友は眼を円くして、
「恩に被せなくってもいいやな、斬れるものなら、斬ってもらおうじゃねえか」
と言いながら、米友は枕屏風の上から、そろそろと竜之助の枕許へ這い寄って来ました。
「おっと、危ない」
竜之助は寝ていながら、その片手を伸べて、枕許の刀を押えました。