Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

Lisez 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 112 caractères · 362 écrans

Aozora Bunko

小坊主の言葉を聞いている竜之助は、煙草盆の縁で煙草の吸殻をハタきます。

その後、染井の化物屋敷へ、また一個の怪物が加わることになりました。その怪物とは、盲法師の弁信であります。

二階には竜之助とお銀様とが住んでいるところに、弁信は階下の板の間に一畳の畳を敷いて、その上に安んじていました。土蔵の二階には窓があるけれども、下には窓がありません。尋常の人では昼も燈火を点さなければ堪えられないところへ、盲法師の弁信は平気で座を構えました。

そこで翌日からの弁信の仕事は、琵琶の手入れをすることです。昨夜の井戸端の騒ぎで、弁信の平家琵琶の上部は滅茶滅茶に毀れました。弁信は一挺の鑿と若干の材料とを借受けて、手細工で、それをコツコツと修繕に余念がありません。

「この平家琵琶ばかりは、好く人はばかに好きなんでございます、嫌いな人は見向きも致しません、それで、よく世間の人が、平家は江州鮒のようだと申します、好きな人はどこまでも好きでございます、嫌いなものは、てんで見向きも致しません、そこを申したんでございましょうね。わたくしが、この琵琶を習いはじめましたのは……」

お喋り好きなこの小坊主は、余念なく毀れた琵琶の手入れをしながらも、人の足音さえ聞えれば何がな語り出すのであります。