Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lisez 山を思う (やまをおもう) de 石川 欣一 (いしかわきんいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 79 814 caractères · 157 écrans

Aozora Bunko

海・山・平地……どの旅行にも夏は向かない。

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旅行のシーズンとしての夏の缺点は、暑いことである。寒い所へ旅行すればいゝにきまっているが、例えば東京から北海道へ行くとしても、途中は暑いし、また暑い東京へ帰って来なくてはならず、その時の苦痛は大したものである。殊にトンネルの多い汽車の旅行は、たまったものではない。

大阪にいた時、毎夏信州へ山登りに行った。名古屋から中央線で、木曽の谷へ入って行く景色はいゝが、あすこもトンネルが多く、相当につらい。更に東京から松本までの中央線は、まったく殺人的のトンネルと煤煙である。早く電化してくれないとやり切れない。

◇

昨年の夏は、二度富士山麓の山中湖へ行った。山梨県ではあるが御殿場から行った方が便利なので、最初は帰りにも御殿場へ出たが、二回目には吉田へ出た。山中湖から富士吉田へ二里、ほこりっぽい路だが高原の風が乗合自動車に吹き込んで、涼しい。それが富士電気軌道で、小沼、谷村と桂川の谷を下りて来ると、一駅ごとに暑さが加り、大月に着いた時には、まったく釜の中にでもいるような気がした。