Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

へいげんのきととり

平原の木と鳥

小川 未明

Lisez 平原の木と鳥 (へいげんのきととり) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 473 caractères · 7 écrans

Aozora Bunko

ああ、あちらの町がうらめしい!」

母鳥は、うつぎの木の枝から、枝を飛んで、小さな胸のうらみにこらえかねていました。

「なぜ、お母さん、私たちも、人間の手のとどかない、大空高く舞い上がって鳴かないのです?」と、子供たちが、たずねると、

「それは、勇気のある鳥のすることですか。」と、母鳥は、しかるごとくいったので、子供たちは、くびをすくめて、だまってしまいました。

子供たちは、毎日、あちらの高いかしの木の方をながめていました。

「あすこまで、どれほどあるだろう?」

それは、たいへんに遠いようにも思われました。あるときは、その木のいただきの空に、星がぴかぴかと輝いて見えました。また、あるときは、あちらの空に電光がして、雷が鳴り、しばらくすると、黒い雲が野原の上に垂れ下がって、雨風が襲い、あの木をもみにもんだのです。すると枝についている、すべての葉が白い裏をかえして、ふるいたつかと見る間に、雲の中にかくれてしまったこともあります。そのとき、

「あの木は、どうかならなかったろうか。」と、心配するほどのこともなく、また、たちまち、けろりと晴れた、水色の空の下に、なつかしい木は、こんもりとして、昔のままの姿で立っていたのでした。