Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こころのアンテナ

心のアンテナ

佐々木 邦

Lisez 心のアンテナ (こころのアンテナ) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 973 caractères · 27 écrans

Aozora Bunko

二君に仕える悩み

お稽古は昼間ですわ。芸者衆は夜が稼業ですから。それに夜の十時十一時までかゝるのは変じゃありませんか?」

「…………」

「些っとしっかりして下さらないと困りますよ」

「へい。気をつけます」

銀二郎君は将来美代子さんを貰ってくれという相談だと思ったから当てが外れた。そればかりでない。厄介な役目を仰せつかった。それは師匠が出先で会う婦人について一々報告するようにということだった。師匠は男っ振りが好い。その為めか、奥さんは出入りの女太夫や女弟子に警戒することは分っていたが、これほどまでとは思わなかった。奥さんに考えがあるというのはお払い箱のことだ。追い出されては、美代子さんも何も玉なしになる。

二君に仕える悩み

鐘師匠は艶聞に富む。若い頃、大阪へ修業に行っている間に先方の師匠の娘さんに思いつかれたのもその一つだ。しかし銀二郎君と違って長男だから、養子に入れない。相手は独り娘だった。それでキッパリ辞退して帰って来た。何と言っても義太夫は大阪だ。その頃の相弟子が出世して、素晴らしい生活をしている。彼方は旦那衆の弟子が多い。旦那芸といえば義太夫だ。月謝が五百円上るの六百円上るのという。