Classiques japonais avec furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lisez 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 182 581 caractères · 364 écrans
二メートル四方のガラス板のそとには、銀色にかがやく小ざかなたちが、右に左に、上に下に、うつくしく、およいでいました。
ところが、よく見ると、その厚いガラス板の、右のはじに、さかなとはちがって、きみ悪いものが、ガラスにピッタリくっついて、うごめいているのです。
それは、むこうに、ひらめいている、長いもよりも、もっとあざやかな、みどり色のものでした。かたちは人間の手をひろげたようなものです。その指と指のあいだに、やはり、みどり色の皮のようなものが、ついています。水かきです。水かきのある、みどり色の手!
小林君は、ギョッとして、頭の中の血が、スーッと下のほうへさがっていくような気がしました。
「きみたち、はやく、からだをかくして。あいてに見られてはいけない。」
虎井博士が、ささやき声で、ふたりの少年に言いました。そして、自分がさきにたって、その窓の横のかべに、ぴったり身をつけて、ソッとガラスをのぞくのでした。二少年も、そのまねをして、かべぎわに、身をかくしました。
みどり色の手が、ふたつになりました。そしてそれがガラスをなでるようにして、だんだんのびてきます。