Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
Lisez 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) de 林 芙美子 (はやしふみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 103 349 caractères · 207 écrans
どうにでもなれッ。
「あの女と知りあいか?」
「え、三分間ばかり……。」
クヌウト・ハムスンだって、こんな行きがゝりは持たなかっただろう。刑事が去ると、私は伸々と手足を延ばして枕の下に入れてある財布をさわってみた。壱円六拾五銭残っている。
日がビュウビュウ風に吹かれているのが、歪んだ高い窓から見える。ピエロは高いところから飛びおりる事は上手だが、上って見せる芸当は容易じゃない。
だが何とかなるだろう。――。
三月×日
青梅街道の入口の飯屋へ行く。熱いお茶を呑んでいると、ドロドロに汚れた労働者が馳け込むように這入って来て、
「姉さん! 拾銭で何か食わしてくんないかな、拾銭玉一ツきりしかないんだよ。」
大声で正直に立っていると、十五六の小娘が、
「御飯に肉豆腐でいゝですか。」
労働者は急にニコニコしてバンコへ腰かけた。そして大きな丼の飯と、葱のはいった肉豆腐と汁碗を前にして、天真にたべている。
一食拾銭よりと書いてあるのに、十銭玉一ツきりの此労働者は、スナオに正直に、入口から念を押している。
涙ぐましい気持ちだった。
御飯の盛りが私のヨリ多いような気がしたけれど、あれで足りるかしら、足りなかったら出してあげてもいゝけど、でも労働者はいたって朗らかだった。