Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

と、はや涙さえ湛え、

「――茂助よ。おうけして、父上の敢ない汚名をそそいで賜も」

と、いった。

もとより茂助に異存はない。立ちどころに、主従の約束はなった。――なると同時に、藤吉郎はこの若年な新参へ、

「実は、稲葉山城の搦手へ忍ぼうと志して来たが、道に迷い、ここに山絵図はあるが、空しく途方にくれておる。奉公初めには、ちと大役だが、そちに案内役を申しつける。勤めてみよ」

と、命じた。

茂助は、なかなか返辞をしなかった。藤吉郎の持っている山絵図を一見させてくれという。そしてしばらくそれを見て思案していたが、やがてようやく、折り畳んだそれを藤吉郎の手へもどしながら、答えた。

「かしこまりました」

そして、また、

「皆さま、腹ごしらえはいかがですか。弁当は二食分お持ちですか」

と、訊ねた。

携えて来た腰兵糧も道に迷ったので、もう尽きていたところだった。

「搦手の水の手までは、わずか二里半ばかりですが、どうして、二食分ぐらいの弁当は持たねばなりません」

茂助は、さっそく稗飯を炊き、味噌梅干など添えて、自分とも、十人分ほどの弁当を作った。

麻縄一すじ、輪にして持ち、腰には燧打道具、父譲りの伝来の刀、身軽に装って、