Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans
――が、信長には初めから微塵そんな気色がないばかりか、いま半兵衛から直視をうけると、突然、哄笑して、自分から自分の愚をかくしもせずこういった。
「そのことは、もう忘れてくれ。実は信長自身、あとではすぐ後悔しておったのだ。なんと、わしは邪推ぶかい漢よ。筑前に対しても、官兵衛孝高に対しても間のわるいことではある。――しかしさすがは叡智な半兵衛重治、よくぞ予の命を拒んで、於松を斬らずにおった。よくこそと、実はそちの処置を聞いて、胸なでおろしておったのである。――何をか、汝に罪ありと問おうや。罪は信長にある。ゆるせ、信長の至らなかったことを」
頭こそ下げないが――手こそつかえないが――信長は正直にいって、はやくその問題から話を逸らしたいような顔をした。
――けれど半兵衛重治は、信長のゆるしに、易々として、甘んじるふうはなかった。
(忘れおけ。水に流そう)
信長はいったが、半兵衛は、むしろ歓ばない容子を示して、
「一たん仰せ出された儀を、このまま有耶無耶に過しては、あとあとの御威令にもかかわりましょう。父孝高の潔白と功に鑑み、松寿丸の打首は免じるが、然るべきよう子としても証を立てよ。