Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 903 caractères · 400 écrans

Aozora Bunko

――人々は初めて地形の認識をよび起され、この備前、備中の境あたりも、遠い太古のむかしには、やはり海だったのではなかろうかなどと急に考え出した。

戦闘は開始された。血の戦いではない。土とのたたかいである。

築堤の長さは。

二十八町二十間という距離。

また、堤の幅は。

上で六間。下の地面部はその倍の十二間という厚さ。

問題は、高さである。この高さは水攻めとする対象の高松城と比例せねばならない。実に、水攻めの成功を確信し得る素因は、なによりもその高松城が平城式なる上に、石垣もわずか二間しかないところにあった。

で、築堤の厚みも、その高さ四間という基本から割り出したのである。――四間の高さいっぱいに水をみなぎらせれば、城の石垣を浸して、なお二間の水嵩を、城廓のうちへ氾濫せしめることができるという計算になる。

が、土木というものは、いつの場合でも、予定日数より早かったという例は稀である。

ここに、黒田官兵衛も、もっとも頭を悩ました問題は、工事にしたがう人力であった。

もちろんその大部分は、土着の農民に求めなければならないが、近郷の部落には、いまやその人口はすこぶる稀薄だった。